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あとがき

 この度は「ガラス細工の青い春」に最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

 題の通り、「青い春」の一部を切り取ったお話です。私の経験も少し織り交ぜてみました。何年前だよ(笑)。
 恋に勉強に部活に、高校生って忙しいですよね。だけど今思えば、もっと欲張りに過ごしても楽しかっただろうなと思う三年間です。私は部活に没頭型でしたが。
 清香は恋愛下手な女の子です。もう少し自分に素直に行動していたら、もしかしたら圭司も「よった勢いでうぬぬ〜」なんて思わないで、清香を見つめ続けていてくれたかも知れない。でもそうすると、優斗の思いは報われないという事になりますね。どちらが報われる事が良い事なのか、書いている私自身ですら分かりません。
 あの頃特有の、まぁ高校生になってからはなかなか見かけませんでしたが、陰湿な、意味のない空虚ないじめ。私も経験があります。もちろん、された事もした事もあります。何なんでしょうね。本当に、ただ単に連帯感が欲しいとか、自分だけは誰かと結びついているという「証」みたいな物が欲しくてやっているんでしょうか。自分はどうだったかと考えると、自分だけ仲間から外れないように、とか、そんな単純な理由だったと思います。この作品でいう所の、留美とか、幸恵のポジションですね。今考えると、何とも残酷で、空っぽで、虚しい事をやってやられていたんだなぁと思います。今や全て思い出に変わりましたが。
 単なる自分のデトックスみたいな小説になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。皆様のお過ごしになられた「青い春」は、触れ幅の小さい日常でしたか? それとも毎日がめまぐるしく変化する日々でしたか? 誰もが通る六年間。人生のうちでたった六年間、「青春」と呼ばれる時間。あっという間で濃密で、絶対に忘れる事が出来ない思い出が詰まっていますよね。そんな物が書きたくて、この作品が出来上がりました。
 皆様の青春と、または中二病(は私だけか)と重ね合わせ、思う所をお気軽にお聞かせいただければ嬉しいです。
 それと、金髪の優斗は何の仕事の内定を貰ったのか、などの質問はご勘弁ください。ご想像にお任せします。

 皆様の貴重なお時間を割いていただき、本当にありがとうございました。

SO-AIR

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