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あとがき

 この度は、「歪曲した円の底」を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 これまで描いた事のなかった、「悪い男」を今回の作品で初めて描いてみました。相変わらず後味の悪い話でした。

 某サイトで拙作「隣に。」について、エンドをここまでする必要はあったのか、と指摘された事もあり、この結末でいいのか悩みましたが、結果的にはこうなりました。決して、命を粗末にしても良いなんてメッセージは込めていません。悪い男と、弱い女が書きたかっただけです。
 黒谷岳という男は、女なんて遊び道具としか思っていない男です。しかし見た目も人当たりも良いので、女が寄って行きます。彼の標的にされた女性は、ひたすら遊び道具にされます。
 松下楓は、自分の事は二の次で、人の事を疑う事を極端に恐れ、無難に人付き合いをして行きたいと願う、少し弱い女性です。だからこそ、土壇場で精神的に狂ってしまいました。その土壇場は、二回ありました。添島(本当は岳)からの嫌がらせが頂点に達した時、そして中庭で岳に真相を知らされた時。書いていてなんですが、不憫でなりません。

 次は底抜けに明るい結末の小説が書きたいなと思っています。暫くこういうのは......いいです。

 最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
 以上、ネタバレ&言い訳のあとがきでした。

2012/11/12 SO-AIR